2017/11/08

フランス最北西端の郷土料理 キ・カ・ファス をご紹介(1)☆

Bonjour à tous !
アンサンブルフランス語講師のDaisukeです。

今回、ブルターニュ(Bretagne)地方の最も左端に位置する
フィニステール(Finistère)県というところに、ホームステイしてきました。

地図で場所を確認すると…

左上の、赤く囲われている部分がFinistère県です。
 (Google mapより引用)

パリから行くと、モン=サン=ミシェル(Mont-Saint-Michel)を通り過ぎて、
更に西。フランス本土で最も西に位置しています。

ちなみにFinistère とはラテン語が語源になっていて、
「地の果て」という意味です。

本当に端っこにあって、
「地の果て県」という名前がそのままで面白いですよね。


今回僕が滞在したのは、
その中でも北部のフィニステール=ノール(Finistère-Nord) と呼ばれる地域。

地図で言うと、フォークの先端のように三又に分かれた上の部分。
ブレスト(Brest)がある側です。


三又の上がFinistère-Nord、真ん中がPresqu'île de Crozon、下がFinistère-Sud

海岸線の総延長が1250㎞もあって、フランス全体の海岸線の1/4を、

このフィニステール県が占めています。

ブルターニュは興味深いことがたくさんあるので、
書きたいことが山の様にあるのですが、
それはまた別の機会にお届けしようと思います。



今回は、このフィニステールでも、
北部でしか食べることのできない郷土料理

キ・カ・ファス Kig ha farz
をご紹介します☆

フランス語らしからぬ名前の料理ですが
(フランス語ではめったに使わない"K"から始まっています)、

これはブルトン語とラテン語のミックスです。

直訳すると、


Kig(肉)  ha(と)  farz(穀物)

体力をしっかりと付けなければいけない、
農家のソウルフードとして食べられてきました。


フランス語で la farce というと、
「詰め物」「詰め物料理の具」という意味ですが、

同じ発音でもこのfarz は、
小麦粉やそば粉を水と卵で溶いたものを専用の袋に入れて数時間ゆでて作る、

巨大なすいとんの様なものを言います。


僕が一言「郷土料理を食べてみたい」と言ったことから、
親戚一同を集めての盛大なキ・カ・ファスパーティとなりました。

それでは、準備の様子から見ていきましょう!


大量の肉を買い込みます。



ブイヨンと大量の玉ねぎで出汁をとります。



小麦粉やそば粉を卵と水で溶いたものを、専用の袋に流し込みます。


フィニステール=ノールでは、この「ファス専用袋」がスーパーなどで売られています。


しっかりと紐で口を閉じます。

お好み焼きを作る時と同じように、テーブルの上がベタベタになります(笑)



先ほどの出汁の中で、2時間ほどかけてゆっくりと茹でます。



待っている間にテーブルの準備をします。



待ち時間が長いので、フラッと外出してきました。

フィニステールは潮の満ち引きの差が物凄いので、
朝と夕方では、全く違った景色を楽しむことができます。

写真は干潮時。たくさんの船が打ち上げられているように見えますね。


さて、キ・カ・ファスはうまく出来上がったでしょうか…?
それはまた次回のお楽しみ!

Kenavo!(ブルトン語で au revoir ! )


キ・カ・ファス、出来上がりが楽しみですね
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